研究内容
スポーツ選手に生じるイップスのメカニズム解明と治療法の開発
スポーツ選手では,心理学的または神経学的な要因によって自身の意図した運動をすることが困難になってしまう「イップス」と呼ばれる症状が生じることがあります。大学野球選手を対象とした当研究室の調査では,症状の強さに差があるものの,半数近くの選手がその症状を有した経験があると回答しています。しかしながら,イップスの症状の病態や治療法はまだ十分に確立されていません。当研究室では,動作解析や動作筋電図,脳科学的手法などを併用することによって,イップスの病態を理解し,その症状を軽減するための手法を開発することを目標に研究を行っています。
<関連する研究業績>
- Toshiyuki Aoyama, Kazumichi Ae, Hiroto Souma, Kazuhiro Miyata, Kazuhiro Kajita, Takashi Kawamura, Koichi Iwai. Difference in Personality Traits and Symptom Intensity According to the Trigger-Based Classification of Throwing Yips in Baseball Players; Frontiers in sports and active living. 2021; 3 652792
- 青山 敏之,阿江 数通,相馬 寛人,宮田 一弘,梶田 和宏,奈良 隆章,川村 卓.大学野球選手における送球イップスの発症率とその症状に関する探索的研究.体力科学.2021; 70(1)